What we do活動内容 子どもに 体験づくり

子どもたちにたくさんの愛情を注ぎ、子どもたちがありのままの自分でいられ、
多様な人との出会いによりたくさんの愛情を育まれるサードプレイスを運営しています。

週2回の通常の活動に加え、土日を丸1日使って、
生まれ持った可能性が存分に発揮される様々な体験の機会を作り、
一人ひとりに寄り添う体験活動を行います。


WHY なぜこの体験学習をしているの?

子どもたちは、自分のやりたいことが「やりたい!」と言え、
そしてやりたいことを実現できる体験を得ます。

つい、失敗を恐れて大人が手助けしたくなることもありますが、
失敗することも子どもたちにとっては大切な経験になります。

やりたいことがどうやったら実現できるか、
企画から準備、実行までを子どもたちが主体になって行い、大人はそのサポートをします。

それにより、子どもたちはやりたいことをやりたいと言っていいんだ!という自己肯定感や、自分の強みを発見すること、新しく創造することを経験でき、非認知能力を育みます。

※非認知能力:(EQ や SQ:感じる知性)とも言われ、
自分に関する力(自己肯定感・自制心・主体性・自己効力感・回復力)と
人と関わる力(共感性・社会性・ 思いやり・想像力)を指します。


HOW 実施にあたり、大切にしていることは?

「子どもたち一人ひとりが自分らしく生きられ、幸せになること」を目指し、
子どもたちに必要な、「生きる力=非認知能力」を育むアプローチを行っています。

現代の一般的な教育は、認知能力(IQ:考える知性)を伸ばすことに重きを置かれています。
一方で非認知能力は人間の土台となる能力であるとも言えます。

非認知能力は認知能力にも影響し、将来の職業選択やウェルビーイング、幸福感へ大きな影響を及ぼすということが、ノーベル経済学賞を受賞した経済学者であるヘックマンの研究からも分かっています。

ヘックマンの研究によると、非認知能力は、親から子どもへの時間的投資や介入、多様な経験が大きく影響することがわかっています。

しかし経済的困難を抱えている家庭の子どもたちは、親と一緒にいる時間が少なくなりがちです。
そのため愛着形成が上手くいかなかったり、経済的・時間的・精神的余裕が無いことで、多様な経験に恵まれず、非認知能力が育まれにくい環境に置かれています。

私たちはこの非認知能力に着目し、人として基本的な土台となる、
「信頼できる大人と子どもの自然な関係性」を「愛情」によって築き、
「生きた学びとなる多様な機会」を通して、
子どもたちの可能性を大切に育てていくことに取り組んでいます。

子どもたちがありのままでいられる場があること、
そして愛情のある関わり合いが子どもたちの自己肯定感を育み、
自分の意思で人生を切り拓きながら生きていく礎になります。


WHAT 実際にはなにをしているの?

まずは子どもたちにやってみたいことをたずねます。
子どもたちはやりたいことがたくさん!

たとえば、子どもたちの稼ぎたい!カフェをやってみたい!の声から、
2日間レンタルスペースで子どもカフェをオープンしました。

カフェをオープンするにも、必要なお金を代表佐々木から借り、
しっかりと借用書にサインしながら、借りるお金には利子がつくことも学びます。
稼ぐためには、売上から必要な費用を引いて残りが利益になるんだよ、という仕組みはもちろん、カフェで提供するメニューや、そのメニューの値付け、メニューの原材料調達も子どもたちで実施します。

チームでそれぞれの強みを生かし、作ることが得意な子は製造係、人と触れ合うのが得意な子は接客係、お金の計算が得意な子は会計係と、分担しながら2日間のカフェをやりきり、無事に売上目標も達成できたのでした。


また別の子からは「ラジオ番組を作ってみたい!」と声が上がり、
「男たちの人生相談」として寄せられた相談に答えました。
「どうしてラジオで相談を受けようと思ったの?」と代表佐々木が聞くと、
「自分もなかなか学校に行けなかったんだけど、同じようにそれで悩んでいる子もいると思って、その悩みを聞けたらなぁと思ったんだよ。」と教えてくれました。

(詳しいストーリーはこちらからどうぞ。)
友達が不安で過ごしていたら、僕は友達の悩みに真剣に応えたい
https://note.com/storia_sendai/n/na0bbc928ce32 


「自分達でブランドを作って物を売ってみたい!」と言った女の子たちは、オリジナルグッズを製作し、通販でお届けしたり。
自分達が作った商品がどんどん売れていくと、「ねえ、これ本当だよね?…なんだか怖くなってきた」と商品が届くお客さんが本当にいることを体感し、素直に自分の感情を話してくれました。
商品を送る時には、お一人おひとりに直筆のお礼レターを書き、感謝の思いも一緒にお届けしていました。


直近では「お祭りをしたい!」との声から、親御さんを招いて冬まつりを開催しました。

ある女の子は、お洋服屋さんを開きたいのですが、
なかなか自分の納得できるお洋服が手に入らず、どうしていいか困っているよう。

スタッフは彼女が以前絵を楽しそうに描いていたことを思い出しました。
真っ白なワンピースを自分で好きな色に塗って、キラキラのシールやラメでアレンジするのはどう?と提案すると、彼女の目がキラリと光ったのでした。

普段はクールな彼女が、一心不乱にワンピースをカラフルに塗り上げていきます。
途中で絵の具が足りなくなると、まわりにいた男の子が「俺に任せろ!」と助けてくれました。
数回に分けて塗り上げ、お洋服が完成した時にはこれまでで一番の満面の笑顔でにっこり!

迎えにきたお母さんにもお洋服を見せ、お母さんも驚きながら嬉しそうな表情で、
それでまた彼女は嬉しそうに微笑んでいました。

彼女の誇らしげにやりきったその笑顔を見て、
これが可能性を開くということなのだと心から嬉しく感じました。


子どもたちの居場所での活動の様子は、
STORIA公式note・Instagramにて毎週更新しています。
雰囲気をぜひ感じてみてくださいね。

・note 「子どもとわたしのストーリー」

https://note.com/storia_sendai/m/m62c15bd6a621

・Instagram(一度STORIAのnoteへ移動し、Instagramについてご説明します)

https://note.com/storia_sendai/n/n629e5de171a2